陰圧室 Q&A

陰圧室とは?
病院において、感染症の2次感染のリスクを低減させるために、病原菌などが外に漏れないよう、気圧を低くした病室です。
簡易陰圧装置とは?
陰圧室の設置には大規模な改築が必要となり、多大なコストがかかることとなります。
簡易陰圧装置は、一般病室に装置を据えて簡易的なダクト工事をするだけで、陰圧室にすることが可能な装置です。
陰圧室加算とは?
新型インフルエンザ等、新興感染症が発生した際に対応するため、陰圧室管理の環境整備に対する評価です。(平成22年診療報酬改定において新設※1)
●二類感染症患者療養環境特別加算(※2)

1  個室加算   300点
新設⇒ 2 陰圧室加算   200点
☆個室加算と陰圧室加算は併算定可能

※1 平成22年度診療報酬改定の概要[医科診療報酬](厚生労働省保健局医療課)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken12/dl/setumei_03.pdf
※2 二類感染症(急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリア、重症 急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る。)及び鳥インフルエンザ(H5N1に限る。))、新型インフルエンザの患者及びそれらの疑似症患者であって、保険医が他者へ感染させるおそれがあると認め、状態に応じて、個室又は陰圧室に入院した者。
陰圧確認の方法は?
加算を算定する日にあっては、煙管または差圧計等で陰圧の状況を確認することが必要です。※3
※3 陰圧室加算を算定する場合は、結核患者等を収容している日にあっては、病室及び特定区域の陰圧状態を煙管(ベビーパウダー等を用いて空気流の状況を確認する方法で代用可 能)又は差圧計等によって点検し、記録をつけること。ただし、差圧計はその位置によって計測値が変わることに注意すること。差圧計によって陰圧の確認を行う場合、差圧計の 動作確認及び点検を定期的に実施すること。
(https://clinicalsup.jp/contentlist/shinryo/ika_1_2_2/a220-2.html)
スモークテスト等による、空調の確認をする場合、設置時もしくは定期点検時にはどのような手法での実施になりますか。
設置状況として循環できる状態である場合:
①循環口にスモークをあて循環口から排出されていることを確認します。
②フレッシュエアーの吸い込み口(ドアの隙間等)にスモークをあて、吸い込みがされていることを確認します。